
この記事では大塚家具の株が買いか徹底分析した結果をお伝えするわ。
最初にお伝えしておくけど、大塚家具は4期連続赤字見通しで7月末の有価証券報告書を提出後に2年間の上場廃止猶予期間に入る見込みよ。
だからこそ今年は大塚家具にとって勝負の年なの。

上場廃止猶予期間とは...
上場廃止基準や指定替え基準など取引所が定める基準に抵触した場合に、当該状況の改善を求める期間のこと。
猶予期間入りした銘柄は、取引所が公表し、投資家への周知を図ります。猶予期間内に当該状況が改善されれば指定が解除され、改善されなければ一定期間後に上場廃止や指定替えが行われます。
大和証券(金融・証券用語解説より引用)

大塚家具の親会社はヤマダ電機よ。このヤマダ電機の社長が代表権をもつ会長職に就任することが決まったわ。
これでヤマダ電機出身の取締役が4人になりヤマダ電機が主体となって大塚家具の再建を図っていく体制が整ったわけ。

家具と家電ですから相性は良いでしょうな。

ええそのとおりよ。だからこそ大塚家具にはチャンスがあると思うの。
今や株価は200円前後になったけれど一時は2,000円台だったのよ。まずは大台の1,000円を目指してほしいわ。
こんな胸アツな銘柄を徹底分析してみたわ。

ちなみにわさび様は買っておられるのですか?

それは内緒よ。ただ、わたしはギャンブラーとだけ言っておくわ。

あとは簡単に会社概要を載せとくわ。さらに詳しい情報はヤフーファイナンスで確認してみて頂戴。
特色 | 総合家具小売り大手。都市部展開。中高級品・輸入品強み。業績不振続き19年ヤマダ電機傘下に |
連結事業 | 【単独事業】応接23、ダイニング18、寝具24、リビングボード5、ジュータン・カーテン9、他21(2018.12) |
上場年月日 | 1980年6月18日 |
決算 | 4月末日 |
大塚家具について徹底分析
業績(17年~20年)

じゃ、さっそく見ていきましょ。

業績 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
17(12) | 41,079 | ▲5,136 | ▲7,259 |
18(12) | 37,388 | ▲5,168 | ▲5,313 |
19.1~12 | 27,370 | ▲5,688 | ▲5,650 |
20(4) | 34,855 | ▲7,611 | ▲7,718 |

ま、控えめに言って最悪ね。

あれほどまで世間をにぎわせたお家騒動はなかなか無いですからな。

高級家具を買う層からしたら贔屓にしているメーカーが父と娘で無様なケンカをしてるとしたら印象悪いわよね。
結局は娘のほうに主導権がいってリーズナブルな価格の家具も取り入れ始めたようだけどこれは悪手よ。だってそのリーズナブルな価格帯ならみんなニトリやIKEAで満足だもの。

本当にこの1年が勝負の年でしょうな。

ええ、だからこそ今年の業績はしっかり見ておかないとね。
大塚家具の20年の業績について



御覧の通りマイナスばかりよ。最悪ね。しかも春の最需要期にコロナとぶつかるなんて運がないわ。

ただ1つだけ面白い資料がございますよ。



あら、ECサイトが伸びてるじゃない。

そうなんです。テレワーク化がすすみワークチェアーが好調なようですぞ。

なるほどねー。これかも伸びるかしら?

こちらも面白い情報をご用意しております。
月度は引続き、行政からの要請により44店舗の臨時休業がありましたが、ホームオフィス家具、簡易家具・収納整理品の売上が好調に推移致しました。また、気温の上昇に伴い、季節商材の寝具・寝装品が売上を牽引した他、ダイニング、キッチン用品が先月以上に好調な結果となりました。リビング・ダイニング家具も伸長し、これらの結果、既存店売上高は前年比47.4%、全店では51.1%と大幅なプラスとなりました。期初からの累計では、既存店で前年比11.6%、全店では14.1%のプラスとなっております。
引用:株式会社ニトリ月次国内売上高前年比推移より

へえーニトリは前年比より良かったんだ。やっぱ給付金もあったから?じゃあもしかすると大塚家具も伸びてるかもしれないわね。

残念ながら大塚家具の月次売上は公開していないのでわかりかねるのですが可能性は無きにしも非ずですな。

ま、あまり期待はしてないわ。とにかくこの1年は新しい会長の手腕で構造改革が成功する片鱗が見えれば上出来ね。
チャート分析と配当&優待


まずは日経平均と照らし合わせてみるわね。
こう見ると逆相関と言ってもいいくらいだわ。コロナ暴落あとだけ少し似たような動きをしてる。



んー完全に下げ相場ね。良くないわ。ただ下図の日足で見ると上のライン200円が抵抗線となりそうね。
わたしのイメージとしては下のラインにタッチで買いかしら。ただこの相場なら200円のブレイクアウトでも良いわね。

値段的にも100株20,000円前後ですから資金が少ない方でもエントリーしやすいですな。

そうね。上場廃止になっても損失は20,000円よ。給付金で買っちゃおうかしら。

一応聞いておきますが、配当金や優待券は...

配当金は無いわ。
ただ優待券はあるの。

100株を6か月以上保有で5%OFF券、3年保有で8%OFF券がもらえわ。その次は1,000株以上になるけれど優待券目当てで買える量じゃないわね。

優良な企業でしたらおすすめできるのですが、今回は難しいですな。
今年が勝負の大塚家具、新しい会長を迎えてどうなるのか?


さっそく仕掛けているわ。特に伸びそうなのが家具×家電コラボ店ね。

その場で部屋丸ごとコーディネートされた展示があると分かりやすくてよいですからな。
それにファースト家具店には無いようなおしゃれな家具もあるとなると勢いで買ってしまうかたもいらっしゃるかもしれませんな。

そうね。しかも大塚家具のお店には入りにくい方もヤマダ電機のお店なら入りやすいんじゃないかしら。
うまいことファミリー層を取り込めると業績も回復するかもしれないわ。

まとめとして大塚家具は買いでしょうか。

んー正直なところまだ買わなくていいんじゃないかしら。もう少し様子見をしてからでも悪くなさそうね。

値段的には割安な株ですから比較的かるい気持ちでエントリーもよいかもしれませんが、今の現状は連続赤字かつ上場廃止猶予期間ということを念頭に置いておく必要がありますな。

ま、大塚家具に関してはこんなところね。
あとわたしが実際にやっている銘柄の探し方を書いた記事もあるからよかったら見て。パソコンがあれば無料ですぐできるのに1画面でたくさんの銘柄を分析できるの。
はっきり言っておすすめよ。
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